BOSS MS-3のレビュー(ボード作例あり)

BOSS MS-3のレビュー(ボード作例あり)

こんにちは。
今回は、発売日に買って今日までずっと愛用しているBOSSのMS-3(マルチエフェクター兼プログラマブルスイッチャー)についてです。
僕のペダルボードの紹介もはさみつつ、レビューをしてみます。
機材選びの参考になれば幸いです。



特徴

簡単に言うと、112種のエフェクトを内蔵するマルチエフェクター兼、3系統の外部ループを持つスイッチャーです。
内蔵エフェクトとループを組み合わせてパッチを作成し、記憶させておくことができます。使い勝手はマルチエフェクターとほぼ同じ感覚です。
類似の機能を持つ他社製品ですと、tc electronicのG-SYSTEMやLINE6のHelixなんかになるのかなと思います。
ただ、いずれもサイズや重量がMS-3と比べてかなり大きい。
一方で、MS-3はコンパクトなためその点が非常に大きいアドバンテージです。

内蔵エフェクト

BOSS – MS-3 | Multi Effects Switcher

内蔵エフェクトの種類については詳細は公式サイトを見て頂きたいのですが、外部ループを使わずともこれ一台で完結できる種類のエフェクトが内蔵されています。

特に個人的に素晴らしいと思う点は、とにかく空間系が秀逸な点です。
BOSSのGTシリーズもそうなのですが、本当に素晴らしい。
ディレイ・リバーヴ・モジュレーション系、どれも使えます。
BOSSのこの3種類はコンパクトエフェクターでも優秀な製品が多いですよね。
BOSSはやはり空間系が強いなと思います。

一方で内臓エフェクトの歪みはあまりパッとしない印象です。
ですが、ループに自分の好みの歪みエフェクターを入れてあげれば良いわけですので、この点は弱点にはならないと考えています。
※ブースターとしての利用であればなかなか使えます。

サイズ

MS-3の一番の強みとも言えるかもしれません。

幅 (W) 275 mm
奥行き (D) 97 mm
高さ (H) 68 mm
質量 1.1 kg

マルチエフェクター機能を持つスイッチャーでこのサイズ感です。
これと好みのペダル3つをボードにセットしてあげれば、だいたいのことができてしまうのだからすごい。

current number(カレントナンバー)が便利

current number(カレントナンバー)機能がとても便利です。
これは現在使用中のパッチのスイッチをもう一度押すと、エフェクトのON/OFFやパラメータの変更を一度に複数同時に行うことができる機能です。僕はこの機能を使ってギターソロ用の音作りを設定しています。(後述)

基本的な仕様の話をしますが、MS-3は見ての通りフットスイッチが4つ並んでおり、それぞれのスイッチを踏むことでパッチの切り替えをすることができます。また、4つのパッチを1バンクとして、合計50バンクを保存することができます。バンクというのは、ページみたいなものです。50ページの切り替えが可能というイメージです。つまり4×50で合計200パッチを作ることができるということです。

なぜこんな話をしたかと言うと、このカレントナンバーを使えば、事実上パッチを倍にできるからです。カレントナンバー機能を使うことで、同一パッチ内で全く別のプリセットと言えるくらい、パッチの設定内容をガラリと変えることができるためです。

そうすると何が良いか?
本来、1バンク中に4つしかパッチを持たせることができませんが、カレントナンバー機能を活用すれば、1バンク中に事実上8つのパッチを持たせることができることになります。

これの何が嬉しいか?といえば、
バンク切り替え不要で多くのパッチに切り替えることができる点です。
ちなみに、バンクの切り替え方法ですが、下記の2ステップが必要です。

①バンクの選択:左側2個のスイッチを同時押しでバンクダウン、右側2個のスイッチを同時押しでバンクアップ
②バンク内のパッチを選択:バンク選択が終わったら、設定したいパッチのスイッチを押す

スイッチ同時押しというアクションがあり、さらにパッチを選ぶという、最低でも合計2アクションが必要なので、演奏中にやるには忙しいですし、切り替えミスが怖いのでバンクの切り替えはなるべく避けたいところです。なので、カレントナンバー機能を使えば1バンク内で利用できるプリセットのバリエーションを事実上増やすことができるため、多数のバンク切り替えが必要となるシチュエーションを大幅に減らすことができ、便利と言えます。

そして何より一番のメリットはカレントナンバーによる切り替えをすると、音切れがほぼ皆無でスムーズにパッチ切り替えが可能な点です。

このMS-3、普通にパッチを切り替えると、わずかですが音切れが発生します。
またディレイの残響音もぷつりと切れます。
でもカレントナンバーによる設定切り替えをすれば、音切れ無しで、かつ空間系の残響音も残ります

また、他の活用方法としてはタップテンポディレイもこの機能で制御できるように設定可能です。
なので、タップテンポ用にフットスイッチを使う必要もありません。

ボード配置例

自分の場合のボード作例です。

図にするとこんな感じです。

  1. FREE THE TONE / SILKY COMP
  2. BOSS / MS-3
  3. Fulltone / OCD
  4. Ovaltone / GD-013 version2.0
  5. XOTIC / EP BOOSTER
  6. BOSS / Loop Station RC-1
  7. One Control / Distro

リンクをクリックすると機材紹介記事に飛びます。

パッチケーブル
FREE THE TONE / ソルダーレスケーブル

current number機能利用例

先程のカレントナンバー機能の僕の使い方の一例です。
カレントナンバー機能を使って同一パッチ内で、下記パターンAとパターンBを瞬時に切り替えています。
バッキングとギターソロ時での切り替え例です。

【パターンA(バッキング時)】
・④「Ovaltone / GD-013 version2.0」をON
・②「BOSS / MS-3」内蔵エフェクト(ショートディレイ)

【パターンB(使用中のパッチを踏みカレントナンバー機能を発動)(ギターソロ時)】
・③「Fulltone / OCD」をON(ゲインブースト)
・⑤「XOTIC / EP BOOSTER」をON(音量をあげる)
・②「BOSS / MS-3」MS-3内蔵エフェクト(ディレイタイムとディレイ音量を増やす)

といった切り替えを実現させています。
ギターソロが終わったら、再度使用中のパッチを踏むことでパターンAに戻します。
音切れ、ディレイの残響音も途切れることなく、スムーズにバッキングに移行可能です。

もうちょっと頑張って欲しいところ

音切れ

current nuberを使用せず、普通にパッチ切り替えた時の音切れがやや気になります。
リズムにきっちり合わせてパッチを切り替えてあげればそこまで気になることはありませんが、それでもディレイの残響音が途切れてしまうことに関してはテクニックでは回避不能なので、そこだけは頑張って欲しかった。(パッチ切り替えと同時に、空間系の残響音も強制的に切りたい場合もあるので、各パッチに、パッチ切り替え時に残響音を残すかどうかを設定できる項目があると良いなと思う。)

ループの並べ替えができない

外部ループの並べ替えができません。
例えば、Loop1にセットしたエフェクターをLoop2の後段に持っていくことはできません。
それをやりたい場合は物理的につなぎ直して入れ替える必要があります。
またLoop1〜Loop3の間に内蔵エフェクトを挟むことができません。
ループに歪み以外のエフェクターを入れようとしている人には、場合によっては致命的かもしれません。

まとめ

この記事では書き切れないくらい、機能豊富です。
MS-3と好みの歪みエフェクターがあれば、だいたいのことができると思っています。
MS-3を導入することで、ボードをコンパクトかつ軽量化することができ、更に機能性も高めることができるかもしれません。
すごくおすすめなので、気になる方は是非お店で色々いじってみてください。

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