【レビュー】AirPods ProはAppleの近年で一番の傑作だと思う

Apple

こんにちは、yoshi(@y_mupic)です。

AirPods Proを買いました。

控えめに言ってかなりすごいイヤホンです。

SONYをはじめとする、長年ノイズキャンセリングイヤホンを製造している音響に強いメーカーを凌駕してしまうAppleのすごさにビビります。

こんなイヤホンだされたらSONYさん立場がない…。

もちろん多少の欠点はあり、完璧とは言えない部分はありますが、とても完成度の高い製品だと感じます。

今回はAirPods Proを旧AirPodsや私が持っているカナル型イヤホン「jabra 65t elite」とも比較しつつ、レビューしてみたいと思います。

良い点

小さくて軽い


旧AirPodsと比べて若干大きくなりましたが、気になる大きさの変化ではありません。
AirPods Proの上に旧AirPodsを重ねるとこんな感じ。

重さは旧AirPodsが4g、AirPods Proが5.4gでその差はわずか1.4g。誤差のレベルです。
ちなみによく比較されるSonyのWF-1000XM3は8.5gなので少し重いですね。

洗練されたデザイン

旧AirPodsは縦長、AirPods Proは横長という違いはありますが、デザイン性に大きな変化はありません。

ケースの蓋は従来同様、マグネット式になっており、非常に開閉しやすいです。
片手で開きます。

ちなみに私が持っている「jabra 65t elite」はめっちゃケースの蓋の開け閉めがしづらいです。

イヤホン本体は従来のAirPodsと比べて”うどん”らしさがなくなりました。

胴長感がなくなったので、耳につけていても変に目立たなくなりました。

単純に遮音性が高まった

ノイズキャンセリングについては後述するとして、ここではあくまで物理的な遮音性の高さに注目してみます。

AirPods Proはいわゆるカナル型イヤホンであり、耳栓みたいな感じで耳の中に挿入するタイプのイヤホンになります。

一方、無印AirPodsはいわゆるオープンエアータイプですので、耳を完全には塞ぎません。

この差は遮音性に大きく影響します。
無印AirPodsは外の音がとても聞こえてきます。これはメリットでもあるのですが、音楽に集中したい場合はデメリットでしかありません。

AirPods Proはカナルタイプなのでノイズキャンセリングなしでも外の音を遮音してくれます。

また逆をいうと、イヤホンから再生される音が外に漏れることも防いでくれます。
電車の中で使うには無印AirPodsはあまりにも向いていない商品でしたが、AirPods Proはノイズキャンセリング抜きでもそれなりの遮音性があるため電車の中で活躍してくれます。

装着感は良好

カナル型イヤホンは耳の中に異物を挿入するような違和感が多少なりとも発生しますが、このAirPods Proは気持ち少なめです。

装着感は個人差があるかと思いますが、耳の中にグイグイ突っ込む必要はなく、軽く差し込むだけでフィットしてくれる感じがします。

ノイズキャンセリングはすごい

ノイズキャンセリングは昔SONYのウォークマン(Aシリーズ)で経験して以来でしたが、当時と比べてすごく進化したなぁという印象です。

まずノイズキャンセリングをオンにした時の独特の耳への圧迫感?を感じません。
とても自然に周囲の音をキャンセルしてくれている印象です。

ノイズキャンセリングの効きの良さについてはいうまでもありません。
現時点では最強なのではないでしょうか。

向上した操作性

旧AirPodsはイヤホン本体をタップすることによって曲送り等の操作が可能でした。
しかしイヤホン本体のタップするのって耳に大きいノイズが伝わるので地味に不快だった方も多いのではないでしょうか。

AirPods Proは操作方法がタップではなく、感圧タッチに変わりました。

イヤホンの軸部分にボタンが仕込まれているイメージです。
そこを押し込むことによって操作が可能になり、操作時にノイズを感じることもなく、また従来より確実な操作が可能になったと感じます。

バッテリーの持ちは旧世代とほとんど変わらず

この小ささを維持しつつ、ノイズキャンセリングといういかにもバッテリーを食いそうな機能を追加したにも関わらず、バッテリーライフは旧世代とそんなに変わりません。

AirPods Pro のバッテリー駆動時間は以下の通りです。
ケースで何度か充電しながらであれば、24 時間以上の再生7、または 18 時間以上の連続通話が可能です。
AirPods Pro は 1 回の充電で最大 4.5 時間の再生8、または最大 3.5 時間の連続通話が可能です。
AirPods Pro をケースに入れて 5 分間充電するだけで、約 1 時間の再生9、または約 1 時間の連続通話が可能になります。
AirPods (第 2 世代) のバッテリー駆動時間は以下の通りです。
ケースで何度か充電しながらであれば、24 時間以上の再生1、または最大 18 時間の連続通話が可能です。
AirPods は 1 回の充電で最大 5 時間の再生3、または 3 時間の連続通話が可能です。
AirPods をケースに入れて 15 分間充電するだけで、最大 3 時間の再生5、または最大 2 時間の連続通話が可能になります。
AirPods の充電方法とバッテリーの駆動時間について

及第点

外部音取り込みモードは及第点

AirPods Proには外部音取り込みモードというものがあります。
その名の通り、外の音を取り込んで耳に伝えてくれるものです。

これをオンにするとイヤホンをしたままでも周りの音が聞こえ、人との会話もできるようになります。
買い物のレジで会計をする時、交通量の多いところを歩く時に便利(周りの音が聞こえないと危険なので)です。

Twitterやレビュー記事を見るとこの外部音取り込みモードがとても高評価を得ているようですが、僕にとってはまぁ普通かなくらいの印象です。

僕がもともと使っていた「jabra 65t elite」でもこの外部音取り込み機能があったので、そんなに感動はしませんでした。

しかも他のレビューみると、まるでイヤホンをつけてないような感じで自然に外部音が取り込めるみたいなことを見かけたので、カナル型にも関わらずAirPodsみたいなオープエアーイヤホン的な感じで外の音が聞こえるものと期待していましたが、そこまで自然じゃありません。

所詮はイヤホンの外についている小さいマイクで拾った音を、イヤホンから流しているだけですので、そんなにナチュラルではありません。この辺はイヤホンの性能というよりマイクの性能にも大きく依存します。

外部音取り込みモードにすると外部音がどんな聞こえ方をするか?というと、上記の通り、AirPodsみたいなオープエアーイヤホン的な感じで外の音が聞こえるのではなく、あくまでマイクを通してその音がスピーカーから流れてくるような人工的な音です。
全く拡声されていない補聴器のようなイメージでしょうか。

音質は普通

音質の傾向は従来のAirPodsあるいはEarPodsをそのまま踏襲している感じです。
Proだからといって特別音質がいいという感じではないです。

きになるところ

ノイズキャンセリングオンの時とオフの時で音質が異なる?

ノイズキャンセリングをオンにすると中音域が少し引っ込む気がします。
オフの時の方が中音域が綺麗に聞こえますが、そのかわり低音が少し小さくなる気がします。

AirPodsはお役御免にはならない

外の音が聞こえる状態を保ちつつ音楽を聴きたいならば、オープンエアータイプの無印AirPodsに分があります。

マイク・スピーカーを通してデジタル的に外の音を聞こえるようにする外部音取り込みモードよりもオープンエアータイプのイヤホンによる外部音の聞こえ方の方がやはりナチュラルです。

家で使うならAirPods無印派です。

まとめ:AirPods Proは買い


音響メーカーではないAppleがここまで完成度の高い商品を出すとは思いませんでした。
従来のAirPodsを持っている人もそうでない人も、AirPods Proは買いかと思います。


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