こんにちは、yoshi(@y_mupic)です。
今回は、2018/09/19発売のYUKIさんの33枚目シングル 「トロイメライ」について。
YUKIさんによるセルフプロデュースの作品となります。
曲、歌詞、MVどれもがあまりにも美しいので、一人でも多くの人に聴いていただきたい作品です。
また歌詞の内容に心動かされる部分を個人的に感じたので、個人的な考察を誠に恐縮ながら記載させて頂きます。
とりあえずMVを見て、聴いてほしい
そもそもYUKIさんってどんな人?とか、そういうのは一旦置いといてまずは上のYouTubeから視聴してみてください。それが一番早い。
いかがでしたでしょうか?
MVについては、何処かのサイトに書いてある言葉を拝借すると「動く写真集」ですね。
プライベート感のある内容になっていて親近感を感じます。
曲の方ですが、まずイントロのピアノが美しい。
作曲はCHI-MEY(@chimey_official)さん。
アレンジにはYUKIさんも携わっています。
音数が少なめのシンプルなアレンジで、YUKIさんの美しい歌声が引き立ちます。
イントロはピアノで始まり、途中からストリングスがメインのアレンジになり、またピアノで終わるという構成も個人的には好きです。
2番Aメロは少し歌い方を変えていて、ファルセットを使ったり柔らかいトーンの声を使っていて、表現力の高さも素敵です。
YouTubeでは1番までなので、是非フルで聴いて頂きたいです。
歌詞から読み取れる解釈
以下、個人的な感想です。
現在の自分を受け入れる
まず、冒頭の「私達はひとりぼっちを認めて」、2番Aメロの「頼りなくて おぼつかない足取りさえ 誰かが見ていてくれる」という歌詞が印象的。
上記、”ひとりぼっち”とか”頼りない”、”おぼつかない”といったネガティブな言葉に対して、”認める”、”誰かが見てくれている”と肯定的、容認的な言葉が続いています。
これらの歌詞から、現在の自分が思い描いていた状況ではなくても、現在の自分を認めてあげよう、というメッセージを個人的に感じることができました。
学校、仕事、私生活、すべてが完璧に思い描いているような状況の人は、ほとんどいないと思います。
それでも”誰か”が見てくれている。
そして、自分も”自分”のことをしっかり見て、自分を認めることが大切。
一定以上の”自己肯定意識”がないと、建設的な発想は生まれません。
過去の自分を肯定する
サビでは「何度でも笑うのよ 何度でも許されていいから」という歌詞があります。
勝手に倒置法を戻してみると、「何度でも許されていいから、何度でも笑うのよ」という感じでしょうか。
過去の自分を許して、肯定するという意味が読み取れます。
またYUKIさん本人のインタビューにもあるように、自分の過去の過ちを認めて、許すことも強さの一つです。
「間違いのない人生なんてない」ということを意識するだけで、間違えてしまった時の次のアクションが違ってきます。
またこれは現在にも繋がって、「間違いのない人生なんてない」という意識があれば、色んなことにチャレンジしようという意識も芽生えます。
過去を許すことは、現在・未来に対する肯定にもつながります。
「何度でも笑うのよ 何度でも許されていいから」という歌詞からはそういった”全肯定”を感じさせることができる、YUKIさんらしいポジティブさを感じることができます。
過去を許し、現在を認め、未来を夢見る”赦しの歌”
「恋をして 夢を見て 幸せに 暮らしますように」は未来のことを歌っていますね。
「[動詞]ますように」という文法は、何かを祈ったり、願うときに使われますよね。
「恋人ができますように」
「受験が成功しますように」
「家族が健康で過ごせますように」
過去を許し、現在を認め、未来を夢見る、という歌詞が散りばめられており、テーマとしては「赦しの歌」なのかなと思っています。
“どんなに願っても自分の思い通りにはならないことがたくさんあるとわかってしまっている”(インタビューより)とYUKIさん本人が仰っているように、願っても実現されないことはたくさんあります。(捻くれた見方ですが、そもそも”願う”だけではなにも実現されないことは自明。)
大切なのは、願う気持ちを持つか持たないか、あるいは、持てるか持てないかの違いなのかなと思います。
過去を許し、現在を認めることができなければ、未来に対する希望をもつことは難しいと思います。
この、”自己肯定意識”というのは、特に日本人は持っている人が少ない印象です。
僕も自分を卑下することが多いネガティブマンなので、そこは治していきたいなと思っています。
また、自分だけでなく、相手を許すことも大切。
“どれだけ相手を許せるか”は、その人にどれだけ”余裕”があるかを表し、即ちその人の強さを示す指標になりますからね。
まとめ
ピアノとストリングスの旋律、YUKIさんの透き通った歌声、深く美しい歌詞。
YUKIさんがセルフプロデュースした意欲作ということもあり、「トロイメライ」は「プリズム」に続く至高のバラードだなと思いました。
ちなみに歌詞にでてくる「芍薬の花」はこんな花です。
「トロイメライ」が主題歌となる、有村架純さん主演の映画『コーヒーが冷めないうちに』もすごく良い作品なので是非ご覧あれ!