こんにちは、yoshi(@y_mupic)です。
SONY α6500用に新しいレンズを購入しました。
「SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary」です。
APC-C用のレンズで35mm換算24mmの広角レンズです。
今回はこのレンズを他のSONY製純正単焦点レンズと比較しつつ、その特徴についてレビューをします。
レビュー観点は以下の通りです。
・最短撮影距離について(近くのものを撮影するのに使えるか?)
・換算24mmという画角について
・大口径レンズ(F1.4)による背景のボケ具合について
外観(大きさ・重さ)
レンズはF1.4と大口径のため、比較的大きいサイズ感になります。
SONY純正の50mm単焦点レンズ、SEL50F18と比較したサイズ感はこんな感じです。
高さも太さもSIGMA 16mm F1.4 DC DNの方が大きいです。
フードをつけるとこんな感じ。
α6500につけるとこんな感じ。
レンズ交換するときに顕著に感じますが、SEL24F18ZやSEL50F18がとても軽く感じます。
レンズ交換する度に「軽っ」と思わずつぶやいてしまいます笑
それもそのはずで、
SEL24F18Z:225g
SEL50F18:202g
SIGMA:405g
という重さです。
F1.4という明るいレンズなので、これはある程度我慢するしかないです。
スペック
レンズ構成枚数 | 13群16枚 |
画角 (DC) | 83.2° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 25cm |
最大撮影倍率 | 1:9.9 |
フィルターサイズ | φ67㎜ |
最大径 × 長さ | φ72.2mm × 92.3mm |
質量 | 405g |
最短撮影距離は25cmですが最短の「ワーキングディスタンス(レンズ先端からの被写体までの距離)」はおよそ6cm程度で、SEL24F18Zと同程度に寄れます。(後述)
よって、テーブルフォトとかの用途にも十分使えます。
フィルターサイズはφ67㎜です。
私はレンズ購入と同時に保護フィルターとND16のフィルターを購入しました。
NDフィルタは昼間にスローシャッターで撮影したいときや、動画撮影の際に必須なので購入しました。
ワーキングディスタンス(WD)と最大撮影倍率
レンズ | WD | 最大撮影倍率 |
---|---|---|
SIGMA 16mm F1.4 DC DN | 約7cm | 0.10倍 |
SONY SEL24F18Z | 約7cm | 0.25倍 |
SONY SEL50F18 | 約30cm | 0.16倍 |
最大撮影倍率は大きければ大きいほど、被写体を大きく写すことができます。
以下、それぞれのレンズでその特徴を見ていきます。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN
SIGMA 16mm F1.4 DC DNのレンズ先端から被写体までのピントが合う最短距離はこんな感じです。
広角レンズということもあり、普通に寄れます。
そして実際に写った絵がこちら。
ダンボーの胸の部分の「amazon.co.jp」にピントを合わせています。
F1.4ということで、よればかなり背景が綺麗にボケます。
これだけ近づけてもピントがちゃんと合います。
広角レンズらしく、狭い屋内での撮影でも十分使えますね。
しかし焦点距離が短いので、寄ってもそんなに被写体を大きく写すことはできません。
SONY SEL24F18Z
SONY SEL24F18Zのレンズ先端から被写体までのピントが合う最短距離はこんな感じです。
SIGMAのレンズと同じくらい寄れます。
ダンボーの胸の部分の「amazon.co.jp」にピントを合わせています。
焦点距離がSIGMAより長いにも関わらず寄って撮れるため、大きく被写体を写せます。
マクロ的な使い方も可能なレンズですね。
SONY SEL50F18Z
SONY SEL50F18Zのレンズ先端から被写体までのピントが合う最短距離はこんな感じです。
さすがにテーブルフォトで使える焦点距離ではありません。
ダンボーの胸の部分の「amazon.co.jp」にピントを合わせています。
24mmという画角について
カメラボディ被写体を同じ場所に固定し、複数の絞りで撮影した作例を載せていきます。
参考までにSIGMAのレンズ以外での作例も載せていきます。
作例はクリックすると等倍表示されます。
ISOは100固定、露出は±0となるようにシャッタスピードを設定して撮影。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN
絞り開放F1.4
F1.4という大口径レンズだけあって、広角レンズにも関わらず結構ボケてくれます。
絞りF4
絞りF8
絞りF16
SONY SEL24F18Z
SONY SEL50F18
絞り開放F1.8での作例のみ載せておきます。
このレンズ流石に神ポートレートレンズと言われるだけあって、とても背景がボケますね。
背景のボケ具合と画角について
最後に、SIGMA、SEL24F18Z、SEL50F18で被写体の大きさが同等となるようにカメラを設置して撮影した作例を載せておきます。
着目ポイントは背景のボケ具合と、画角の違いによる背景に映る範囲の広さです。
各絞り毎に載せていきます。
絞り開放
SIGMA 16mm F1.4 DC DN(F1.4)
F1.4ということもあり、広角レンズでも寄ればしっかりボケますね。
SONY SEL24F18Z(F1.8)
SONY SEL50F18(F1.8)
F4
SIGMA 16mm F1.4 DC DN(F4)
SONY SEL24F18Z(F4)
SONY SEL50F18(F4)
後ろのイルカが近く感じますね。望遠レンズによる圧縮効果です。
F8
SIGMA 16mm F1.4 DC DN(F8)
手前のものは大きく、後ろのものは小さく写し、遠近感が強調されるのが広角レンズの特徴です。
背景にたくさん物が写り込むことは、用途によってはメリットにもデメリットにもなります。
SONY SEL24F18Z(F8)
SONY SEL50F18(F8)
F16
SIGMA 16mm F1.4 DC DN(F16)
SONY SEL24F18Z(F16)
SONY SEL50F18(F16)
まとめ
SIGMA 16mm F1.4 DC DNを他のレンズと比較しながらのレビューでした。
24mm相当の広角レンズですが、非常に汎用性の高いレンズだと個人的に思っています。
寄ればボケる、テーブルフォトにも使える、風景や星空撮影にも使える画角。
レンズに手振れ補正機構はついていませんが、広角なので基本的に必要ないと思われます。
(α6500ならボディ内手ぶれ補正で賄えます)
逆に個人的には35mm相当の標準画角がなんとも中途半端な画角という印象があります。
換算75mmのSEL50F18は完全ポートレート向きのレンズだなと改めて思いました。
レンズ選びの参考になれば幸いです。